学習院大学観世会部

学習院大学観世会部の活動報告や公演案内など。

京都旅行記

 とても大げさなタイトルです(笑)7月2日(土)に、京都学生能楽連盟の舞台に出演させて頂きました。同じ関東連盟の國學院さんと一緒です♪
 いやはや、1年ぶりの京都賛助です。去年お話した先輩や友達が何人か覚えていてくださって、「お能を通じた仲間」の絆を感じました。関西と関東では頻繁に行き来をすることが難しいのですが、せっかく知り合った方々・・一生付き合える仲間であってほしいと願います。
 
 
 さて、京都に来たのですから、当然観光は避けて通れません。
 お能に縁のある場所を・・と思い、奥嵯峨の「祇王寺」を訪れました。
 祇王寺は、法然の門弟によって創められたとされる「往生院」の跡で、現在は尼寺となっています。
 今回、京都へ行くことを決めてから、この場所には絶対に行きたい!という思いがありました。
 

  祇王寺

 平家物語に、ある女性の話があります。平清盛のもとには、一心に寵愛を集めていた祇王・祇女という白拍子の姉妹がいました。ある日、加賀より仏御前という白拍子がやってきて、お召しもないのに自ら自分を清盛に売り込もうとします。祇王のとりなしによって仏御前は舞うことを許されますが、何という皮肉か、仏御前に心を奪われた清盛は、祇王を追い出してしまいます。

 人の心の薄情さ、我が身の哀れさを感じた祇王は

 「萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草 いずれかあきにあわではつべき」

 と歌を残し屋敷を去ります。

 翌年、清盛に仏御前を慰めてほしいと頼まれて屋敷を訪れた祇王ですが、このまま都に留まればまた悲しい目に遭うだろう・・・と、母と祇女とともに仏門に入ります。3人が住んだとされるのが、この祇王寺です。

 
  祇王寺のお寺

 そんなある日、嵯峨の山里に暮らす3人のもとへ訪れる者がありました。尼姿の仏御前でした。。
 彼女は祇王の不幸に心痛め、また明日は我が身と自分の運命を悟り、清盛のもとを逃れてきたのです。
 祇王は21歳、仏御前は僅か17歳・・お互いの境遇を哀れみながら、4人ともに仏に仕えて余生を過ごしました。

 この祇王と仏御前の物語は、「仏原」という演目になっています。

 仏御前は、傍から見れば、厚かましくて自業自得としか思えない女性かもしれません。しかし、私は全くそうは思えなくて、むしろ素直で清廉な女性なのでは、と考えてしまいます。また、ライバルであった彼女を受け入れる祇王の優しさとあいまって、とても美しい物語に思えるのです。

 祇王寺は、バス停から15分もの道のりでしたが、夏の暑さ以前に、「もうすぐ彼女に会える」という嬉しさが私の中に渦巻いていました。 


  青竹


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観に行きたいお能

 昨年、お能の会に足を運ぶことを目標にしていたにもかかわらず、あまり実行できず・・・(有言不実行はいけません!)
 今年こそ、お能をたくさん観に行くことを目標にしたいと思います。
 

 以下、私が観たいお能リストです↓↓↓ 

 ◎千手
 ・・・平家の武将平重衡と千手の前の悲恋の物語。仕舞「千手クセ」にも憧れています。
 

 ◎夕顔
 ・・・名前の通り、源氏物語の夕顔の巻を題材にしています。先日、同じく夕顔を主人公とする「半蔀」を観たので、機会があれば「夕顔」も観てみたいです。
 

 ◎春日龍神
 ・・・現在、仕舞奮闘中の演目です。お囃子の部分が気になります。
 

 ◎西行桜
 ・・・このブログをずっと読んで下さっている方には伝わっているはず(笑)大阪に西行法師が亡くなったという弘川寺があるので、そこにも足を運びたいです。

 
 ◎忠度
 ・・・平家の武将平忠度の物語。忠度の和歌に通じた雅やかさと、武将らしい勇壮さが舞台でどのように表現されるのか、とても気になります。
 

 ◎安宅
 ・・・2月に、NHKで観ました。しかし、やはり生で観たいです!
 
 
 ↑に挙げた演目は、基本的に私の中で思い入れのあるものです。さて、一体いくつ制覇できるか・・。できれば関東の能楽堂だけでなく、史蹟巡りも兼ねて関西の能楽堂も訪れてみたい!なんて考えています。
 
 


望月

  4月も半ばを迎え、だいぶ暖かくなってきました。晴れの日はむしろ暑いくらいで、ちょっと歩いただけでも汗ばみます。ちらほら半袖の人も見かけますが、さすがに夜は肌寒いかも。。。
 
 昨夜は満月でした。 
 満月
 たかがデジカメと侮ることなかれ。 

 桜が散りはじめた頃に見る満月・・西行法師が思い浮かびました。 
 
 「願はくは花のしたにて春死なむ その如月の望月のころ」   
 時期は若干異なりますが、西行が入寂したのは今のような時期だったのでしょうか。

 桜に生き、桜に死す。漂白の歌人。実にさまざまな言葉で後世に語り継がれる存在です。もともと西行は、北面の武士として鳥羽上皇に仕えていたにもかかわらず、出家して諸国行脚の生活を送ります。

 出家の原因については、同僚の突然死に無常観を募らせた説と、高貴な女性への悲恋説に分れるそうです。
 


 「歎けとて月やはものを思はする かこちがほなる我が涙かな」
 「知らざりき雲居のよそに見し月の 影を袂に宿すべしとは」
 
 


 このように西行の歌には「月」が存在するものがいくつかありますが、「手の届かない存在」である悲恋の相手を月に擬す西行の想いはとても切なかったでしょうね。

 春の澄み渡った夜空に満月・・心が浄化されるようでした。
 そして、自然の現象に心を動かされる自分は、やはり日本人なんだとしみじみ感じます。 
 



散歩がてら。。。

 ここのところ、新歓活動やらバイトやらで土日の外出が続いていたので、今日は久々の休日でした。力を蓄える意味も込めて、ずっと寝ていようかとも思いましたが、近所の散歩に出かけました。
 ようやく春らしい気候になってきたとはいえ、今日は生憎の曇りで薄ら寒かったです。でも、冬の寒さとは違ってなんとなく体がしゃきっとしました。
 
 
 
 私は小学校6年生の4月から横浜で暮らしています。8年前に歩いた懐かしい通学路を歩いてみると、その辺りも桜が満開でした。感動!思い返してみると、中学校から電車通学へと変わった私は、随分とこの通学路とはご無沙汰だったんだなあ、と感じます。 

 散歩の途中で、「永谷天満宮」という場所に立ち寄ってみました。      

    石碑

    案内板

 ここは、学問の神様として有名な「菅原道真」を祭神とする神社です。道真公が、大宰府にて鏡に映る自身の姿を彫刻した3体の像のうち、1体が御神体として安置されています。 
 中学受験のときも大学受験のときも初詣のときも、私は何度お世話になったことか。。。    

     天満宮のさくら

 ところで、お能には菅原道真に関する「雷電(らいでん)」という演目があります。
 
 道真公は無実の罪を着せられて大宰府に飛ばされ、その地で世を去りました。彼の死後、都では政敵である藤原時平の死にはじまり、立て続けに異変が起こります。これは道真公の祟りだとして恐れられ、その後朝議中の内裏への落雷事件を機に、彼は雷神とむすびつけられました。

 「雷電」では、道真公の霊が比叡山延暦寺の法性坊に生前の感謝を述べるところからはじまります。道真公は自分に罪を着せた天上人へ、雷となって報復を果たそうと試みますが、法性坊の法力によってくいとめられます。帝が道真公へ「天満大自在天神」の称号を送ると、彼は虚空に帰ってゆきます。

 お能が自分にとってより身近な存在へと変わった瞬間でした!


入学式

  今日は入学式ですね!
 式典は中止になってしまいましたが、新入生の皆さん、
  
 
   
   
ご入学おめでとうございます!!! 

 自分の入学式から、もう2年過ぎてしまったと思うと、私ももう歳なのだと、ついつい感傷に浸ってしまいます。。  

ところで、大学の構内は桜が満開です。学習院は、都心の大学の中では珍しいくらい緑に溢れているのが非常に魅力的です。日中の桜も美しいのですが、夕闇の中の桜は何とも言えません。 
 

新入生の皆さん、学習院という自然の中で思う存分癒されてくださいね!
 
 あまりに桜が綺麗だったので、写真をアップします↓↓↓          文学部と桜
          白い建物は文学部塔です

西2と桜

 この桜を撮った日は、同じ敷地内にある学習院中等科の入学式でもありました。新しい制服の初々しい少年たち、見ていてとても微笑ましかったです。。   

新入生の皆さん、大学生活は自由なのですから、4年間をエンジョイしてください!
 学習院に来てくれてありがとう、と心より申し上げます。
 


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創部60周年を迎えた、伝統ある部活です。
仕舞・謡を中心に日々熱心にお稽古しています。


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